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こちらでは緑内障の症状や予防・治療方法についてまとめています。
緑内障の初期は自覚症状がほとんどないので、予防や早期発見のためにある程度の知識をもっておくといいと思います。

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緑内障とは?

緑内障は一般的には目の眼圧が上昇することにより、視神経が圧迫されることで障害を起こす病気と定義されています。
しかし、例外に眼圧が正常でも視神経が圧迫されて障害を起こす正常眼圧緑内障というものもあります。これは特に日本人に多いとされているので注意が必要です。

このような経過から、昨今では「視神経乳頭変化および、それに対応する緑内障視野障害を認める病気」というふうに定義づけされるようになりました。

まとめると以下の3つがポイントになります。

  1. 眼圧の上昇
  2. 視神経の障害
  3. 視機能の障害

視神経や視神経乳頭などは現在の医療では治癒が不可能な領域なので、ここが壊れてしまうと致命的な障害になってしまう可能性があります。

緑内障が進行して視力障害や視野の異常が生じると元に戻すのはかなり難しくなります。ですから、緑内障は発症する前から予防対策や早期発見、早期治療がとても大切です。

どんな人がなりやすいの?

緑内障は高齢者に多くみられる眼病です。40歳を過ぎると徐々に増えていき、年齢の増加とともに有病率はどんどんと増加していきます。70代になると100人に13人の割合で緑内障が発症しています。

4~50代では男性のほうが多く、それ以上になると女性の割合が多くなっていきます。原因はわかっていません。

日本では約300万人の緑内障患者がいるといわれていますが、実際に眼科を受診する人は極めて少なく、全体でも約20%ほどしかいないのが現状です。
緑内障は成人の失明原因の上位に入ってくる病気にもかかわらず、かなり低い受診率だといえます。

先ほども触れましたが、緑内障は放っておくと重大な事態を招く恐れがある病気なので、できるだけ早く発見して治療することが重要です。

緑内障の種類と原因

緑内障には大きく分けて4つの種類に分類されます。
その種類ごとに原因が異なり、症状のあらわれ方にも差があります。

先天緑内障

これは生まれつき目の眼圧が高い緑内障です。胎児のときにすでに眼圧が上昇しているのですが、眼圧を受け止める周りの組織がとても柔らかいので眼球が膨らんでいきます。特に黒目の部分が大きくなるので牛眼と呼ばれています。

先天性の緑内障が生じる頻度は、新生児2~3万人に1人なのでそこまで多くはありませんが、赤ちゃんの黒目が際立って大きい場合にはよく注意して経過観察することが必要です。

開放隅角緑内障

房水の出口部分の隅角が開いているタイプの慢性緑内障で、「原発開放隅角緑内障」と「正常眼圧緑内障」の2つ種類に分けられます。

原発開放隅角緑内障
房水の通過障害がじわじわと進み、症状もゆっくり慢性に進行していきます。自覚症状が乏しく発見が遅れることあります。そのため、視力が低下したり、視野に異常が生じてから受診する人が多くみられます。

このタイプの緑内障は生まれつきの素因を持つ人に多いといわれているので、血縁関係にこの緑内障患者がいる場合は少し注意が必要です。眼科で定期的な検診を受けることをお勧めします。また、糖尿病や強度近視の人に多い傾向があります。

正常眼圧緑内障
眼圧が正常値であるにもかかわらず、視神経乳頭と視野の変化が起こるタイプの緑内障で、以前は低眼圧緑内障と呼ばれていたものです。
これも自覚症状があまりないので発見が遅れがちですが、幸いなことに症状の進行がとてもゆっくりなので、しっかりと治療を行えば視力を保ち続けることが可能です。

正常眼圧緑内障は診断が非常に難しい病気でもあります。それはなぜかというと、緑内障以外の病気でも視野の変化が起こることがあるからです。特に脳に障害があると視野障害が起こりやすいので、正常眼圧緑内障が疑われる場合は、眼底検査や視野検査とともに脳のCTスキャンやMRIなども実施することになります。

原発閉塞隅角緑内障

これは房水の出口が狭くなってしまっているタイプの緑内障です。生まれつき水晶体の大きさに比べて前眼部の容積が小さい人に発症しやすいといわれていて、40歳以上の女性や遠視の人に多くみられます。

原発閉塞タイプの緑内障は、もともと隅角が狭いので眼圧が急激に上昇するという特徴があります。前日まで何ともなかったのに急に眼圧が上がり、ぱんぱんに腫れてしまうということもあります。

急性の緑内障発作は、治療が遅れると失明する危険がありますので一刻も早く眼科を受診してください。また、このタイプの緑内障は眼科検診などによって早期発見できる場合もあるので、定期的に診てもらうことも大切です。

続発緑内障

この緑内障は他の病気や薬などの影響で眼圧が上がってしまうものです。その主な原因としては、糖尿病網膜症やぶどう膜炎、目の外傷などがあります。
この他にも、白内障や角膜の疾患、眼底出血や網膜剥離なども眼圧に影響を及ぼすことがあり、合併症として緑内障を発症することがあります。

また、アレルギー性結膜炎の治療などでステロイドが含まれた点眼薬を長期間使用していると、隅角障害が起こり眼圧が上昇する可能性があります。
ですから、ステロイド点眼薬を使っている人は定期的に眼圧を測ることが大事です。もし眼圧に異常がみられればすぐにステロイドの使用を中止して、他の薬に切り替える必要があります。

どんな症状?

開放隅角緑内障の症状

この緑内障は進行が極めてゆっくりなので、初期はほとんど自覚症状がありません。10~15年という長いスパンで少しずつ進行します。
発症すると視野の一部に異常が生じますが、中心部から離れていて、しかも狭い範囲なので大抵気付きません。

進行してくると頭痛や眼精疲労などの不定愁訴があらわれてきます。また、夜に街頭や電灯などに虹がかかっているようにみえる虹視がみられることがあります。

そして、この緑内障がかなり進行すると、最終的には視野狭窄を起こします。視神経が損傷して乳頭部の視神経の数がもともとの50%くらいになると、視野の中心部の見えない範囲が広がって、鼻側の方から徐々に視界が狭くなっていきます。

閉塞隅角緑内障(急性発作)

この緑内障も自覚症状はほとんどありません。何らかのきっかけで隅角がふさがってしまうと、眼圧が急激に高くなり急性の緑内障発作を引き起こします。

発作を起こすと目の痛みやかすみ、頭痛、吐き気などの症状が出てきます。また、瞳孔が開き、結膜の充血や角膜浮腫・混濁などを併発することもあります。開放隅角緑内障と同様に虹視がみられることもあります。
この緑内障発作は、目を酷使したり過度なストレスがあるとき、不眠や過労、感情的に興奮したとき、あるいは風邪薬や交感神経刺激薬を飲んだときなどに起こりやすいといわれています。また、長時間うつぶせの状態でいるのもよくありません。

予防方法

緑内障対策で大事なのは、とかく早期発見してすぐに治療することです。そのためには定期的な眼科検診が重要です。

緑内障の検査にはどのようなものがあるのかご紹介していきます。

細隙灯顕微鏡検査

暗い部屋で、細くまぶしい光を目に宛てる検査です。チンダル現象を応用して透明な目の組織を立体的に捉える方法です。

この検査では角膜のキズや小さな病変、白内障の状態が分かったり、隅角鏡というものを併用して開放隅角か閉塞隅角タイプかを調べることもできます。

眼圧検査

眼圧を調べる検査では、眼科医が直接行うゴールドマン圧平眼圧計か非接触眼圧計という器械を使用して行います。

ゴールドマン圧平眼圧計は、まず麻酔を点眼して眼球を麻痺させ、細隙灯顕微鏡の先につけた器具を角膜に直接接触させて眼圧を測ります。この検査は精度が極めて高いです。

非接触眼圧計は眼球に空気を吹きかけて眼圧を測るものです。前者と違い、器具を直接接触させないので麻酔をする必要はありません。その代わり検査精度はゴールドマンほどではありません。このような特徴から、集団検診やスクリーニング検査に向いているといえます。

眼底検査

眼底検査は様々な眼病の発見に大いに役立ちます。特に眼底の変化によって初期の緑内障を見つけることができるので非常に重要な検査です。

緑内障が進行すると、眼底の視神経に変化がみられ、乳頭陥凹の拡大や乳頭の蒼白化、視神経繊維層の欠損などがあらわれるのが特徴です。これらを早く発見するためには眼底検査はかかせません。

視野検査

見え方を調べる視野検査ではゴールドマン視野計と自動視野計が主流です。
ゴールドマン視野計は一定の明るさの光がどの範囲まで見えるかを測定する装置です。
一方、自動視野計はコンピュータを用いて視野の網膜感度を調べる装置です。

検査と緑内障発見率

緑内障の検査でとくに重要なのは眼圧検査眼底検査視野検査の3つになります。
それぞれの検査の緑内障発見率は以下のようになります。

眼圧検査:20%
眼底検査:95%
視野検査:90%

このように眼底検査は非常に発見率が高く、重要であることがわかります。
40歳を過ぎたら定期的に眼底を調べてもらうことをお勧めします。

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治療方法

原発開放隅角緑内障の治療

この緑内障では眼圧が少し高くなっているので、目標眼圧を設定し、主に点眼薬を使って眼圧を下げていきます。点眼薬は房水の産生を抑えたり、排出を促す作用を持っています。これで眼圧をコントロールできれば症状が進行することはありません。
もし点眼薬で効果がみられない場合は内服薬を使用することがあります。しかし、副作用があるので長期間使用することはできません。薬物療法で眼圧が下がらない場合はレーザー治療をしていきます。

正常眼圧緑内障の治療

これも開放隅角緑内障と同じようにまずは点眼薬で治療を行います。点眼薬でも眼圧のコントロールが難しい場合は、しばらく様子をみて、視神経萎縮や視野狭窄が進むようであれば手術を行うこともあります。
ただ、正常眼圧緑内障は症状の進行が非常にゆっくりですし、無治療でも進行しないケースもあるので、患者さんの年齢や症状の程度などを考慮して治療方針を考えていくことが大切です。

原発閉塞隅角緑内障の治療

この緑内障は急性緑内障発作を起こす危険があるので、早い段階で予防的な治療をすることが重要です。
隅角が完全にふさがっていない状態であれば薬で眼圧を少し下げたうえで、レーザー治療(レーザー虹彩切開術)を行います。これは点眼麻酔ができるので通院治療が可能になります。

一方で隅角が完全にふさがってしまっている場合は、外科手術(隅角癒着剥離術)によって癒着した部分をはがす必要があります。なお、レーザー治療や手術の後は点眼薬による眼圧のコントロールが必要な場合もあります。


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