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目がまぶたよりも前に飛び出した感じで、まるでデメキンのような見た目になってしまったとき。これは一体何の病気なのでしょうか。原因や治療方法などについて詳しく見ていきましょう。


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原因はなに?

両目の眼球が飛び出したようになっているならバセドウ病の可能性があります。この病気は新陳代謝をコントロールしている甲状腺ホルモンを過剰に分泌してしまうもので、眼球突出はその最たる症状です。

その他の主な症状は、喉ぼとけの辺りが腫れてくる甲状腺腫大や、脈が早くなる頻脈などがあります。
また、白目の充血やまぶたのむくみ、物が二重に見えてしまう複視や視力の低下が生じることもあります。

なぜ目が出てくるの?

眼球を囲んでいる眼窩という部分には筋肉や脂肪があるのですが、代謝が進みすぎて筋肉が太くなり眼球が前に押し出されてしまい、目が飛び出したように見えるのです。

どんな人がなりやすい?

バセドウ病は女性の発症率が異常に高く、男性の約4~5倍で、年齢は20~30歳くらいの若い層に起こりやすい病気です。

症状は?

発症の初期症状は体重の減少や一時的に変に元気になるといったもので、なかなか気付きずらく発見が遅れがちになります。
この他にも新陳代謝に異常をきたすので、汗がたくさん出たり、動悸、疲れやすい、落ち着きがなくなる、情緒不安定になるなどの様々な症状があらわれます。

バセドウ病の治療方法

バセドウ病は甲状腺ホルモンの分泌が過剰に進んでしまう病気(甲状腺機能亢進症)ですので、そのまま放置して日常生活を送るということは無理な話です。かならず治療していかなくてはいけません。しかし、適切な治療を行うことによって完治することできる病気なので心配することはありません。
バセドウ病に有効だといわれている治療方法は主に3つあります。

  • 薬の内服による治療
  • 放射線治療
  • 手術

  • 薬の内服による治療

    バセドウ病と診断されてまず最初に試すことになるのが、薬の内服による治療です。毎日薬を飲めばいいだけなので一番手軽で簡単な方法といえます。ただ、薬だけで治そうとすれば通常だと3~5年はかかるといわれています。その間、2~3か月に1回は通院して血液検査をし、副作用が出ていないかどうかを調べることになります。

    バセドウ病で処方される薬は主に3つで「メルカゾール」「チウラジール」「プロパジール」というものになります。これらは甲状腺ホルモンの分泌を抑制してくれます。しかし、手軽で簡単な半面、服用のデメリットがあります。それが薬の副作用です。

    バセドウ病の薬による治療は、まれに副作用のアレルギー反応が起こることがあります。服用した人の3~8%にじんましんや肝機能障害、白血球の減少などがみられます。また、最も重篤なアレルギー症状だと、無顆粒球症といって白血球内の顆粒球といわれる細胞が500/mm3以下に減るものがあります。これは0.2~0.5%の頻度で発症します。

    それから、薬による治療は再発する可能性が高いということがあります。長期間、薬物治療をしてみたものの結局治らず、放射線治療や手術へと移行していく人も多く見られます。


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    放射線治療

    薬による治療をして思うような効果があらわれなかった場合は、放射線治療手術の2通りの選択肢があります。年齢や甲状腺の大きさ、甲状腺腫瘍合併があるか、バセドウ病の眼症状があるかなど、様々な条件を考えた上で最適な方法を選んでいきます。

    放射線治療ですが、実際に放射線を当てるようなことはしません。放射性ヨード(アイソトープ)というカプセルを飲んで治療します。要は薬の治療とさほど変わりません。ただ、内服を始める前後約2週間は、食事の中にヨードを含むものが入らないように注意する必要がありますが、手術と違って全身麻酔などはしなくてもいいので体の負担は少なくて済みます。
    放射性ヨードを飲むと胃腸で吸収されてそれが甲状腺に集まってくるのですが、そこから放射線を出して悪くなっている細胞を潰していってくれます。

    放射線治療のメリットは放射線ヨードのカプセルを1つ飲めばいいだけで簡単といえば簡単なのですが、デメリットとしては前後2週間の食事制限とカプセルを飲んだあとの隔離があります。これはなにかというと、放射線ヨードを飲んで1~2週間くらいは飲んだ人の体内から放射線が出るからなんです。ちょっと怖い感じがしますが、そこまで強い放射線ではなくレントゲンで使われているガンマ線が体から数メートル出るほどになります。
    また、放射線治療は効果が出るまでに時間がかかることがあるというのが欠点でもあります。その間に放射線が効きすぎて逆に甲状腺機能低下症に陥ることがありますので、定期的な血液検査が必要になってきます。もし甲状腺機能低下症になってしまった場合、甲状腺ホルモン剤を続けることになります。
    それから、放射線を使いますので妊婦さんや授乳中のママさんはこの治療を受けることはできません。また、治療後1年間は妊娠できません。1年を過ぎてからの妊娠なら赤ちゃんへの影響はないといわれています。

    手術

    バセドウ病治療の手術方法ですが、全身麻酔をして甲状腺の大部分を切り取る「甲状腺亜全摘術」という手術になります。入院期間は大体2週間以内で済みます。名前の通り甲状腺の悪くなった部分を切除する手術なので、約90%の人は約1年ほどの経過で正常な甲状腺に戻るといわれています。ただ、術後1年間は甲状腺機能低下症になるリスクがあるので注意が必要です。特に甲状腺を全摘出した場合は必ずなります。また、術後に手足がしびれたり、声がかすれる、高い声が出なくなるなどの症状が出ることがあるようです。

    手術のメリットとしては、わりと早く、そして高確率で完治する可能性があるということです。ただ、手術には全身麻酔が必要なので麻酔ができない人は受けることができません。


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