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一般的によく知られるドライアイは涙の量や質が低下して起こるものですが、シェーグレン症候群という病気によって併発する場合もあります。


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シェーグレン症候群とは?

シェーグレン症候群は「自己免疫疾患」いわゆる体の免疫システムに異常が生じて自分の体を攻撃してしまい、全身の分泌液が破壊されてしまう病気です。

この病気になる人は圧倒的に40~60歳代の中年女性に多く、特に50歳代がピークです。
慢性関節リウマチなどの膠原病と併発することが多く、5人に1人が合併しているというのが現状です。

どんな症状なの?

シェーグレン症候群になると以下のような症状がいくつか出てくることがあります。

  • 目が乾く
  • 肌が乾燥する
  • 口の中が乾く
  • 口臭が気になる
  • 鼻の奥が乾いて痛む
  • 物をうまく飲み込めない
  • 性交時に膣が痛む

  • 先ほどもお伝えしたように、シェーグレン症候群は体のあらゆる部分の分泌液を破壊してしまいます。
    そのため全身のあらゆる部分が乾くという症状があらわれます。

    特に多いのが涙腺の異常で、通常の涙も反射的に出てくる涙も出なくなってしまうため、こうなると重いドライアイになってしまいます。
    涙が出ないと目の表面が露出して傷つきやすい状態になってしまうため、目の乾燥だけでなく、痛みやかゆみ、異物感などの症状が出てきます。
    その他、唾液腺の異常も多く、口がひどく乾いたり、口臭や食べ物がうまく飲み込めないといった症状が出てきます。

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    治療方法は?

    シェーグレン症候群の根本的な治療法は現在のところ見つかっていません。
    したがって部分部分の対症療法がメインとなります。

    目ならドライアイの治療、口なら唾液の補充といった個々の症状に対して治療していくということですね。
    唾液の補充には唾液の分泌を促す薬のセビメリンやピロカルピンを使用する場合もあります。


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    検査方法は?

    シェーグレン症候群かな?と思ったら病院で検査する方法があります。
    検査方法は以下の3つになります。

    1. 涙腺の検査
    2. 唾液腺の検査
    3. 抗体を調べる血液検査

    涙腺の検査

    シェーグレン症候群になると涙腺が破壊されてしまうので、涙が出なくなり目が乾燥してしまいます。
    そこで涙腺の機能を調べるために「シルマーテスト」や「ローズベンガル試験」という検査をします。

    シルマーテストというものは涙の量を調べるテストで、下のまぶたと眼球の間にテストろ紙を挟んで、それがどのくらい濡れるかということをみます。
    正常な人であれば5分間で5mm以上濡れるので、それ以下であればシェーグレン症候群の疑いがあるということになります。

    ローズベンガル試験というものは目の角膜を調べる検査です。
    シェーグレン症候群になると目の表面が乾燥して傷付きやすくなるため、特殊な液体を付けることによってシェーグレン症候群の疑いがあるかどうかが分かってきます。

    唾液の検査

    唾液の検査は「ガムテスト」という唾液腺の機能を確かめる検査を行います。
    シェーグレン症候群になると唾液腺が破壊されて、唾液の量が著しく低下し、口が乾きやすくなります。
    この検査は名前の通りなのですが、約10分間ガムを噛んで出た唾液の量によって判定していきます。
    正常な人であれば10分間で10ml以上の唾液が出るといわれています。
    したがって、唾液の分泌量が10ml以下であった場合シェーグレン症候群の疑いがあるということになります。
    また、MRI(Magnetic Resonance Imaging)で唾液腺の画像を撮って検査する場合もあります。

    抗体を調べる血液検査

    シェーグレン症候群は血液検査も行います。
    シェーグレン症候群である場合「抗SS-A抗体」と「抗SS-B抗体」の2つの抗体が陽性になることが多く、これによっても判定することが可能になります。


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